Q&A

獣医保健看護学科 Q&A

岡山理科大学獣医学部獣医保健看護学科とはどんなところ?

岡山理大の獣医保健看護学科は、新たな社会ニーズに対応したとてもユニークな学科です。オープンキャンパスや入試説明会で実際にあった質問をもとにこのページを作りました。下記リンクは、会話形式でわかりやすく解説したページです。本文と合わせてご参照ください。

質問 獣医保健看護学はどの様な学問分野なのでしょうか?

答え 日本では獣医学は「農学」の一分野とされていますが、その理由は、獣医学は食用動物の生産を担う学問分野として発展してきたという歴史に根ざしています。しかし、現在では獣医学は伴侶動物の医療、野生動物を含めた動物福祉などにも範囲を広げており、独自の独立した分野とも言えます。獣医看護学は、「農学」系統において、伴侶動物だけではなく畜産動物の健康管理、動物福祉、公衆衛生などに携わる獣医関連専門家(VPP)の職域を科学する学問分野です。獣医保健看護学科の学位は「学士(獣医保健看護学)」です。

質問 動物に関わる勉強がしたいのですが、この学科で学べますか?

答え 動物に興味のある人にとって、本学の獣医保健看護学科は最適です。

動物生理学、動物形態機能学などの動物の基本的知識を学ぶとともに、動物福祉、獣医看護学の専門知識と技術などを学ぶことができます。扱う動物は、伴侶動物、動物園、水族館、エキゾチックアニマルを含む野生動物、畜産動物、実験動物など多岐にわたります。

本学の特色として、獣医保健看護学を3分野にわけ、充実したアドバンスト科目で教育します。ライフサイエンス分野では、実験動物の管理等実践的な知識と技能を修得できます。公共獣医事分野では、感染症防御、食の安全及び産業動物看護に必要な知識と技能を修得できます。獣医療看護分野では、動物とヒトの健康と福祉を獣医師と共に考え、動物とヒトのQOL向上を実践する獣医看護に必要な知識と技能を修得できます。

質問 獣医保健看護学科が養成するVPPとは何ですか?

答え VPPとは獣医関連専門家(Veterinary Para-Professional)のことです。国際的な政府間機関であるOIE(国際獣疫事務局)では、獣医事において獣医師とVPPの必要性と養成に取り組む必要があると提言しています。VPPは、獣医師と協働し、獣医の法定機関から認可された幾つかの獣医業務を遂行する権限を持つ人物と定義し各国での養成を働きかけています。特に動物の疾病の監視と報告、動物の疾病対策の実施に関する重要な役割を担う人材として期待されています。本学科では、ライフサイエンス分野、公共獣医事分野、獣医療看護分野で即戦力となるVPPの養成を目指します。

質問 獣医学科との関係を教えてください。

答え 獣医保健看護学科では、1学年60名の学生を獣医学科の教員とともに、総勢87名の教員で教育します。導入教育、アドバンスト教育では獣医学科との共通科目が多く配置されています。卒業研究では学科の垣根なく研究指導が受けられます。

質問 獣医保健看護学科ではどのような資格がとれますか?

答え 獣医療看護分野としては愛玩動物看護師、ライフサイエンス分野では実験動物1級技術者資格、公共獣医事分野では家畜人工授精師の受験資格が得られます。また、任用資格として食品衛生監視員、食品衛生管理者の資格が得られます。複数の資格取得やその他の資格取得についてもサポートします。

質問 食品衛生監視員の任用資格とはどういうものですか?

答え 食品衛生監視員とは厚生労働省の国家公務員です。全国の主要な海・空港の検疫所において、輸入食品の安全監視及び指導(輸入食品監視業務)、輸入食品等に係る微生物検査と理化学検査(検査業務)、検疫感染症の国内への侵入防止(検疫衛生業務)の業務に従事します。厚生労働省検疫所における食品衛生監視員の採用は人事院が専門職試験の一つとして実施しています。本学科の所定の科目を修得することで、専門職受験資格を得ることができます。

質問 卒業後どのような就職先がありますか?

答え ライフサイエンス分野では、大学の実験動物施設、医薬品開発受託機関、医科学研究機関などがあります。獣医療看護分野では動物病院、ペット保険会社、動物臨床検査機関、ペットフード、ペットケア関連会社、獣医関連出版企業、水族館などがあります。また地方公務員として動物園や動物愛護行政、野生動物管理等が関連する職域もあります。公共獣医事分野では国家公務員、地方公務員として公衆衛生、畜産振興に携わる分野、養豚、養鶏、酪農、食品関連企業等畜産振興にかかわる職域があります。

質問 公務員を志望していますが、もう少し詳しく教えてください。

答え 国家公務員としては総合職、一般職等がありますが、特に農林水産省の畜産系技術職は本学科での教育理念に適合した分野です。合格すれば、例えば農林水産消費安全技術センター(FAMIC)においては食の安全に関わる仕事に従事、動物検疫所においては家畜防疫官として畜産物や輸出入の最前線で水際防疫に従事できます。検疫探知犬のハンドラーとして、さらに全国の農業開発センター職員として畜産振興に携わるといった仕事もあります。加えて、Q6で説明した食品衛生監視員の分野もあります。
地方公務員としては、専門分野を受験して採用される畜産系技術職員が、また一般職を受験して採用される動物愛護行政や野生動物管理等動物に関わる業務があります。
最近では、大学において動物に関連する課程・学科を専攻していることが採用の条件となる場合もあり、本学科はこれにも対応可能です。公務員になるためには、専門科目のみでなく、公務員試験に対応できる資質が求められます。本学部は公務員試験に強い教養教員を配置するとともに、畜産系専門分野カリキュラムを充実させることにより公務員を目指しやすい充実した教育サポート体制を整えています。

質問 爬虫類、魚類について学ぶことはできますか?。

答え 授業科目として、エキゾチックアニマル学、動物園・水族館学、野生動物学などがあり多様な動物種について学ぶことができます。獣医学科には爬虫類、魚類専門分野においても著名な教員がいますので、卒業研究のテーマとして専門性の高い研究に携わることができます。

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