岡山理科大学獣医学部

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獣医動物衛生学講座

 乳肉などの動物性タンパク質を安定的に生産・供給するためには、家畜の生産環境や衛生管理を適切に保つことが重要です。近年の大型化・合理化の進んだ畜産現場では、飼養管理を徹底し、家畜の疾病を未然に防ぐことが求められています。しかしながら、「繁殖障害」とよばれる卵巣機能や発情行動に異常が認められる生殖機能疾患が多発しているのが現状です。実際に乳用牛や肉用牛の生産現場では、初回の人工授精時の受胎率の低下が深刻な問題となっています。受胎率の低下は、畜産物の生産性を悪化させるだけでなく、酪農経営を圧迫する要因となっています。このような課題を解決するには、卵巣機能や発情行動を制御する脳内のメカニズムを解明することが重要と考えられます。

 本講座では、繁殖障害の原因を明らかにし、効率的な乳肉生産の達成を目指して、哺乳類の繁殖機能を制御する脳内メカニズムについて研究しています。そもそも、哺乳類の繁殖が成立するには、様々な生理現象が協調的に働くことが重要です。例えば発情期の雌では、成熟した卵胞からエストロジェンが放出されると脳に作用して性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)の大量放出を促し、卵巣で排卵を誘起します。さらに、このとき雌は雄を受入れて交尾する(発情行動を示す)ことにより妊娠可能となります。本研究室では、GnRHの分泌調節メカニズムや発情行動を示す仕組みを脳とホルモンをキーワードに研究し、「繁殖」という現象を明らかにしようとしています。ラットやマウスなどのモデル動物から基礎的知見を収集し、将来的には家畜(ウシ・ブタ・ヤギ)を用いた応用研究を進めたいと考えています。

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