準正課教育プログラム

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準正課教育プログラムは、授業などの卒業要件に含まれる正課教育と関連した内容で、学生の主体性が重視された教育プログラムです。正課教育とは異なり、単位の付与は行われませんが、正課の教育の内容を補強する意味合いもあります。また、サークル活動などの正課外活動とは異なり、教職員が活動にも関与し、教育的意図を持った支援を受けることも出来ます。現在、下に挙げるような8つのプログラムが実際に活動しています。

現在活動中のプログラムの一覧

i-LAP: (ラボ・プログラム)

i-LAP(Imabari Laboratory Apprenticeship Program)は入学から卒業研究開始までの期間に獣医学部研究室にてアドバイザー教員と共に最先端生命科学研究を行う準正課プログラムです。Apprenticeshipとはその道のプロから匠の技を学ぶ機会を示します。我々獣医学部にはOne Medicine医獣統合医科学を牽引する様々な分野のリーダーが集まり先端的な手法を用いて獣医学・医学に関連する多くの謎の解明に取り組んでいます。本プログラムでは、学生が正課の合間にアドバイザー教員の指導のもとで研究室での活動に参加します。2018年秋に開始したプログラムですが1年足らずの間に50名以上の学生が参加し、その研究成果の一部はすでに学術学会や論文などの形で発表されたり、自主的な研究発表会にて議論されています。

CBT 教材作成プログラム

学⽣が教師の⽴場になりコンピューターシステムを利⽤して試験問題を作成し、CBT 教育 ICT システムを作る教育プログラムです。獣医学共⽤試験や国家試験対策にもつながるプログラムで、学⽣からも⼤いに期待されています。(下の写真で準正課 CBT タブ内の問題集が、学⽣が編集し、CBT Medical に登録しているものです。)

VeWRM 野⽣⿃獣リスクマネジメント

近年、野⽣⿃獣による農林⽔産被害が全国的な問題となっており、⼈の社会経済活動と野⽣⿃獣の⽣存との適切なバランスを確⽴し、安⼼・安全な社会づくりに貢献することを⽬的として伯⽅島を拠点として学⽣⾃ら狩猟免許を取得し活動しています。野⽣動物の⽣態調査とともに、今治明徳短期⼤学調理師専修科との連携により、安全で美味しいジビエレシピ開発にも取り組んでいます。

災害時同行避難体制の確立(災害時同行避難プロジェクト)

災害時同行避難体制の確立(災害時同行避難プロジェクト)では、災害時におけるペット同行避難の確立と研究を行います。東日本大震災ではペットの避難体制が不十分であり、多くの飼い主やペットが辛い思いをしました。本プロジェクトでは今までの震災を教訓として、災害時においてペットと共に避難することを前提とする「ペットと人間の双方を守る防災対策」を行います。活動等の詳細に関しましては公式ツイッターをご覧ください。

博物館プロジェクト(Muzoo)

学内のいたるところに動物標本を展示して、いつでも、どこにいても、様々な標本に接することのできる環境を作ることを目標として、骨格標本などの作製、展示方法、説明、保存に至るまでの活動を行っています。現在、メンバー約60人が作業に当たっています。 「標本を展示する」という本プログラムには、以下の目的があります。

(病性鑑定依頼の症例などを利用して、骨格標本を作製している様子)

■体感 百聞は一見に如かず。標本の大きさ・質感などを3次元的に体感できるようにして、見た人の知的好奇心を触発する。
■学習 身近に標本を置くことで、座学で学んだこと、理解しにくいところを自ら確認できる機会ができ、理解が進む上に、様々な発想の素となるようにする。
■保存 種々の標本を、積極的に収集・保管することで、大学として教育用及び研究用生物資材を確保し、大学の将来に残す財産とする。
■交流 学内外においてセミナーや展示を行うことで、今治市民の方々に動物に対して興味を持ってもらい、同時に大学のことも知ってもらう機会を作る。

公務員マスター

現在獣医系・畜産系の公務員は、国や地域において活躍する場が広がっています。しかしながら、この分野における公務員は国内においてまだまだ数が少なく、また公務員獣医師が特に地⽅において不⾜しているという現状があります。本プログラムは、獣医系・畜産系等の公務員に求められているものは何かを研究し、⾏政が担う役割について意識を⾼め、加えて公務員試験に合格する学⼒を養成するための対策を⾃主的に⾏います。

養蜂関連学習プロジェクト

家畜伝染病予防法が規定する監視伝染病にはミツバチの感染症も含まれており、獣医学部においてもミツバチの感染症や養蜂を学ぶ必要があります。本プログラムでは学部内にミツバチの巣箱を設置して養蜂を体験しながら、ミツバチの⽣態や管理⽅法、蜂蜜の収穫、感染症の予防対策、感染症発⽣時の対応などを学習します。また、勉強会や養蜂場の⾒学会等を開催し、ミツバチや養蜂に関する知識の習得を図るとともに、⼈と⾃然との関わりに関する感性の涵養を⽬指します。

 

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