学位
専門分野
獣医皮膚科学
研究内容
【皮膚の免疫応答】
ケラチノサイト、脂腺細胞、肥満細胞が様々な刺激に対してどのようなサイトカイン等を産生し、免疫応答を行っているかを調べています。
イヌで多い皮膚疾患である膿皮症や脂漏症、犬アトピー性皮膚炎の病態理解や新規治療法の開発につながる研究を目指しています。
【皮膚pHと皮膚バリア】
犬の皮膚pHが変化した時に皮膚バリアや皮膚免疫にどのようなことが起こるのかを調べています。
この研究が科学的なエビデンスに基づいた新しい外用剤の開発につながることを期待しています。
【腫瘍の薬剤耐性】
犬の皮膚肥満細胞腫は外科的切除が第一選択ですが、補助療法として抗ガン治療が実施されることが多い腫瘍です。
抗ガン剤が比較的効きやすい腫瘍のひとつではありますが、薬剤耐性が生じた場合には治療が困難になることが少なくありません。
薬剤耐性のメカニズムをひとつずつ明らかにすることで治療の選択肢を増やすことを目標に研究しています。
研究業績
- Yoshida S, Matsuda A, Iwata E, Ono T, Hisaeda K, Ohzawa E, Hiasa Y, Kitagawa H. Allergen-specific immunoglobulin-Es for dermatitis in the Japanese native Noma horses. J Vet Med Sci. 2024;86(9). in press
- Matsuda A. Long-term in-vitro glucocorticoid treatment induces glucocorticoid resistance in canine mast cell tumors. Can J Vet Res. 2021 Oct;85(4):302-308.
- Matsuda A, Hata A, Tanaka A, Matsuda H. Canine mast cell tumour cells regulate tryptophan catabolism via the expression of indoleamine 2,3-dioxygenase. Res Vet Sci. 2021 Jul;137:159-162.
- Matsuda A, Mitsui I, Shimizu Y, Kanda T, Ohnishi A, Miyabe M, Itoh Y. Establishment and characterization of a canine sebaceous epithelial cell line derived from an eyelid mass. J Vet Med Sci. 2020 Nov 12;82(11):1577-1584.