獣医学部の新型コロナウイルス感染症への対応

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岡山理科大学では4月3日(金)に予定していました入学式を中止し、新入生に対するオリエンテーションを4月4日(土)に、在校生に対するオリエンテーションを4月8日に開催したのち、講義の開始は4月20日(月)を予定しています。本学部では、授業開始までの期間、学生に対する新型コロナウイルス感染症への対応を以下のように行っています。



1.獣医学部新型コロナウイルス感染症対策本部の設置

獣医学部長を本部長とする対策本部を設置し、新型コロナウイルス感染症への対策の方針を決定しています。対策本部の下部組織として、感染症管理部、教務・学務管理部、情報管理部及び事務管理部があり、それぞれが対策を協議、策定しています。

2.アクティブサーベイランスの実施
獣医学部では、新年度が始まる前に学生の健康状態等を把握し、その結果に基づいて個々の学生への対応を細かく行うこととし、学生及び教職員に対してアクティブサーベイランスを実施しました。

1)オリエンテーション前
新入予定者に対して3月28日(土)、新2・3年生には3月26日(木)および4月5日(日)に、教職員には3月26日(木)に健康状態等に関する調査を実施しました。調査で確認した内容は以下のとおりです。
・現在の居場所、今治に移る予定日
・症状(発熱、倦怠感、咳、味覚・臭覚の異常)の有無
・本人及び家族の海外渡航の有無
・感染者との接触等

症状があると回答した場合は、症状の程度と期間を確認するとともに、ライブハウス、イベント等の感染リスクがある場所への行動歴を確認しました。
本人あるいは家族に海外渡航歴があると回答した場合は、渡航先と帰国日を確認し、帰国日から14日間の自宅待機を指示しました。
調査の実施後は、何らかの症状が出るなどの体調に変化がある場合は、その旨を本学部に報告することを求めました。

2)オリエンテーションの実施とその後のサーベイランス
新入生オリエンテーションを4月4日と7日、新2・3年生オリエンテーションを4月8日に実施するにあたり、サーベイランスの結果に基づいて学生を個別にリスクのレベル分けを行い、それにより部屋の配置を決めて分散させました。
オリエンテーション後には、学生がネットを介して毎日の健康状態を報告するようにして、個々の学生の状態を把握しています。
また、新型コロナウイルスの感染を疑わせる症状がある場合には、直ちに医療機関や保健所等へ相談するとともに、その状況を大学に報告するように指示しています。

3.新型コロナウイルス感染症を防ぐためのガイドラインによる生活指導
オリエンテーションにおいて新型コロナウイルス感染症を防ぐためのガイドラインを学生に配付し、その順守を求めています。ガイドラインには、以下の事項が含まれています。

1)不要不急の外出の自粛
2)今治市あるいは居住している市町村外への外出の自粛
3)健康状態の観察
4)大学における自主学習の許可
5)サークル活動の自粛
6)感染リスクが高い場所へ行くことの自粛
7)アルバイトを行う際の注意点
8)公共交通機関を利用する際の注意点

状況の変化に合わせてガイドラインは適時改定する予定です。

※アクティブサーベイランス

サーベイランスの意味は注意深く監視することですが、組織的にデータを継続して収集・解析し、その結果を物事の改善に利用する活動がサーベイランスと呼ばれています。感染症に関するサーベイランスでは、対象とする人の集団において疾病に関するデータ(発症日や症状など)を組織的に収集・解析して感染症の発生を監視し、対策に役立てます。サーベイランスにはアクティブサーベイランス(能動的サーベイランス)とパッシブサーベイランス(受動的サーベイランス)があります。アクティブサーベイランスは、サーベイランスの実施者自らが対象者からデータを収集します。このサーベイランスは労力を要しますが、必要なデータを迅速に収集することができる利点があります。パッシブサーベイランスでは、データを収集する仕組みを作り、その仕組みに従って対象者(あるいはその観察者)が自発的に実施者に対してデータを報告します。

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