田口 純教授

学位

博士(文学)、中学校・高等学校教員免許(英語)、日本語教育能力検定試験合格

研究分野

  • 英語学史(特に英文法学史)
  • 英語語法研究
  • 心的態度表現

研究内容

  1. 英文法史

(Keyword: 規範文法、社会的状況、教育状況、理性の時代)

英国の規範文法隆盛への時代的背景、18世紀の規範文法にいたる文法史、James  Buchanan とその文法を中心に研究しています。当時の社会、教育状況、 Buchanan 研究の意義と彼の略歴と文法書について、彼が実践的な英文法家として、いかに文法書と関わってきたのか、その意図はどこにあったのか、当時の日記や書簡などの規範文法家の取り扱いも含めて詳細に研究しています。

  1. 英語語法研究

(Keyword: 大規模コーパス、COCA, COHA, BNC)

現代アメリカ英語で普通に使用されている語法や用法について、大規模な英米語コーパスであるCOCA, COHA, BNCなどを利用して、歴史的な観点からも考察を加えながら、現状を浮かび上がらせる実践的研究を行っています。また、日本の学校文法で学ぶ語法や用法との違いなどにも触れ、生きた英語とあるべき英語とは何かについても研究を行っています。

  1. 英語における心的態度表現の諸相

(Keyword: 心的態度、言語学的文体論、modus/dictum, 話法)

文を「modus」と「dictum」の二つの成分から成り立っているととらえて、従来から漠然と指摘されてきた英語の心的態度を表わす用法について、具体的な用例をもとに研究しています。特に近年では、話法を中心課題として、中間話法/描出話法がいかに機能しているのか、小説を題材に実践的に研究しています。また、それをもとにして、教育の場において英文読解をどのように行えばよいかについても考察しています。

研究業績

  1. 田口純, 末松信子, 田島松二: 「現代アメリカ英語における ‘iced/ice tea [coffee, water]’ について」. 『筑紫女学園大学人間文化研究所年報』第28. pp.31-40. 2017.
  2. 田口純, 田島松二: 「現代アメリカ英語における ‘sick to/at/in/on one’s/the stomach’ について」. 『筑紫女学園大学研究紀要』第12. pp.53-61. 2017.
  3. 田口純: You Was 18世紀中葉の規範文法」. The Kyushu Review 15. pp.51-60. 2014.
  4. 田口純: 18世紀英国の文法家 James Buchanan に関する社会言語学的研究』. 博士学位論文(別府大学大学院). 137ページ. 2013.
  5. 田口純: 「英国における『規範』文法隆盛への時代的背景」. The Kyushu Review 14. pp.59-67. 2012.
  6. 田口純: 18世紀の文法家 James Buchanan 2つの文法書について」. The Kyushu Review 13. pp.59-74. 2011.

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