私たちが毎日食べている食品や動物の飼料については、「安全であること」は当たり前のことになっていますが、市場に出るまでに、細菌や化学物質など、数々の物質による影響から「食の安全」を守る必要があります。当講座では、食品や飼料が市場にでるまでの一連の過程で安全性や品質がどのように保たれているかを知る、測る、予防するという科学的な視点で判断することを目的に研究を行っています。具体的には、食品や飼料中のアレルゲン、かび毒、寄生虫、ウイルス、プリオンなどを対象に、有害物質を高感度な手法で解析すること、及び新規に開発されてくる食品、飼料に対する安全性の確認や品質の管理に関する研究を行っています。
担当講義・実習
食品衛生学,レギュラトリー科学,食品衛生学実習
メッセージ
私たちが安全においしく食品を食べられているのは、その背景に様々な仕組みがあります。近年、高齢化や単身世帯の増加、輸送・物流のグローバル化が進み、レトルト食品や冷凍食品などの加工食品や輸入食品の利用が急速に進んでおり、それに伴い、HACCP(ハサップ)による衛生管理の義務化など食品衛生管理も変化が求められています。当講座では、食品や健康に関する様々な問題に科学的視点を持って客観的に判断する能力を養い、食品衛生分野で社会に貢献できる獣医師や獣医関連専門家(VPP)を育成することを目指します。また、食の安全を確保するための新しい技術や管理方法の研究にも学生や企業の皆さんと一緒に取り組んでいきたいと思います。
配置
(居室) 獣医教育病院棟 4階 422, 421室
実験室)獣医学部棟 6階研究スペース(西)