最新の研究業績

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2024/6/17

2024年4月より獣医学科創薬学講座に着任された小野岳人講師が東京医科歯科大学、国立長寿医療研究センター、東京理科大学、長崎大学、Angitia Biopharmaceuticalsと実施した産学官共同研究の成果“Emilin2 marks the target region for mesenchymal cell accumulation in bone regeneration”がInflammation and Regeneration誌に掲載されました。骨が折れた後に治癒する際には、骨を作る細胞である骨芽細胞の元となる間葉系細胞が折れた部分に集まる必要がありますが、そのメカニズムはよくわかっていません。本研究で、骨折後の急性炎症時に出現するマクロファージという免疫細胞がEmilin2という分子を産生し、これが間葉系細胞の集積を誘導し治癒を促進することが示されました。動物モデルにEmilin2投与により骨折治癒が促進したことから、「前駆細胞を集める」という新しいコンセプトの骨折治療法の開発に繋がることが期待されます。

本研究成果に関するリンク:https://doi.org/10.1186/s41232-024-00341-6

2024/4/9

獣医学科生化学講座の田中助教が獣医学科4年生小妻莉奈さん、竹谷講師、江藤教授、日本大学医学部の日野浩嗣助教と共に行った研究成果“Abemaciclilb and Vacuolin-1 decrease aggregate-prone TDP-43 accumulation by accelerating autophagic flux”がBiochemstry and Biophysics Reportsに掲載されました。オートファジーは不要な細胞内成分を取り込んだオートファゴソームと呼ばれる小胞が消化酵素を含むリソソームという小胞と融合し、オートリソソームを形成することで内容物を消化します。AbemaciclibとVacuolin-1はリン脂質ホスファチジルイノシトール3リン酸の産生を促進することでオートファジーを促進し、認知症や筋萎縮性側索硬化症の病因タンパク質TDP-43蓄積を抑制する効果があることが示唆されました。Abemaciclibは血液脳関門を通過することから、オートファジーを標的とした神経変性疾患の疾患修飾薬の開発等につながることが期待されます。

本研究成果に関するリンク:https://authors.elsevier.com/sd/article/S2405-5808(24)00069-4

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