岡山理科大学獣医学部

最新の研究業績

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2019/6/19

獣医学部臨床病理学講座の杉山晶彦教授と愛媛県水産研究センター、国立研究開発法人 水産研究・教育機構 増養殖研究所との共同研究の結果 Histopathological Features of Mycobacterium chelonae Infection in Two Farmed Japanese Pufferfish (Takifugu rubripes)Journal of Comparative Pathologyに受理されました。本研究では養殖トラフグに発生したMycobacterium chelonae感染症を病理組織学的に解析し、トラフグの臓器においてはうきぶくろが本感染体に対し最も高い感受性を示すことを明らかにしました。本知見は本感染症の早期診断に貢献し得るものであり、極めて有意義な研究であるといえます。

2019/5/30

獣医学部外科学講座の前田憲孝講師は愛甲石田動物病院にて行った先端治療に関する症例レポートをOpen Veterinary Journal誌に発表しました。田村勝利先生とともに発表した本レポートでは、活性化リンパ球療法という先端技術が悪性腫瘍と診断された高齢のネコのQOLの維持に有用である可能性を世界に先駆けて報告しています。オプジーボなどの免疫療法がヒトの抗がん治療において注目されている中、前田先生が今回行った免疫細胞を利用した治療方法が新しい獣医療の道を開くと期待されます。本レポートは以下のサイトにて公開されています。https://www.openveterinaryjournal.com/volume-9-no-2-2019

2019/5/30

獣医学部内科学Ⅰ講座の久楽賢治助教獣医学部病理学講座宇根有美教授との共同研究の結果”MORPHOLOGICAL ASSESSMENT OF HORSESHOE CRABS (TACHYPLEUS TRIDENTATUS) USING MAGNETIC RESONANCE IMAGING”がJournal of zoo and wildlife medicineに受理されました。本研究は本国で貴重な生物であるカブトガニの標本に対し、MRIを撮影して詳細な体内構造を解析することが可能であることを証明した報告です。MRIは非破壊的に生物の体内を観察することができるのみならず、炎症や腫瘍などの病態も診断することが可能なため、今後、生体に応用することにより、カブトガニの保全や疾病の解明に役立つことが期待されます。

2019/5/13

獣医学部獣医薬理学教室の向田昌司助教は、日本平滑筋学会より第5回白鳥常男賞(2019年度)を受賞します。本賞は、平滑筋及びその関連領域の若手研究者の研究奨励を目的としたものです。2019年8月に開催される第61回日本平滑筋学会総会(名古屋大学)にて、授与式および受賞記念講演が行われる予定です。

2019/5/11

獣医学部臨床病理学講座の杉山晶彦教授と杏林大学医学部苣田慎一助教との共同研究の結果”Renal lesions in leptin receptor-deficient medaka (Oryzias latipes). “がJournal of Toxicologic Pathologyに受理されました。本研究はレプチン受容体欠損によりII型糖尿病徴候を呈したメダカに発生した糖尿病性腎症を病理組織学的に解析し、人を含めた哺乳動物の糖尿病性腎症との比較検討を実施し、当該レプチン受容体欠損メダカが哺乳動物の糖尿病性腎症モデルとして有用であることを明らかにしました。今後、本疾患モデルメダカを用いた後続研究により、 糖尿病性腎症に対する新たな治療戦略が確立されることが期待されます。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/tox/advpub/0/advpub_2019-0021/_pdf/-char/en

2019/4/23

獣医生化学講座の竹谷浩介講師は首都大学東京の渡辺賢教授グループとの共同研究結果をJournal of Smooth Muscle Research誌に発表しました。論文タイトル“Inhibitory effects of rubratoxin A, a potent inhibitor of protein phosphatase 2, on the Ca<sup>2+</sup>-dependent contraction of skinned carotid artery from guinea pig”では血管平滑筋の収縮・弛緩運動の調節における2A型脱リン酸化酵素(PP2A)の役割を細胞膜に穴をあけたスキンド血管標本を用いて解析し、PP2AがCa<sup>2+</sup>依存性調節とCa<sup>2+</sup>非依存性調節の2か所以上で重要な役割を担っていることを明らかにしました。この研究成果より新しい血圧調節機構が解明されることが期待されます。上記論文は以下のサイトから閲覧できます。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsmr/55/0/55_0497/_article

2019/4/23

獣医生化学講座の竹谷浩介講師はカナダ・カルガリー大学医学部のMichael Walsh教授グループとの共同研究結果、”Expression of troponin subunits in the rat renal afferent arteriole”をIUBMB Life誌に発表しました。腎臓の血液ろ過において重要な役割を果たしている微小血管(輸入細動脈)がもつ特殊な収縮能力の分子メカニズムを解析したこの論文において、世界で初めてトロポニン分子がこの微小血管に発現していることが明らかとなった。この成果は、骨格筋や心筋といった素早い収縮を示す横紋筋に発現していることが知られているトロポニンが、素早い収縮特性を持つ腎輸入細動脈においても横紋筋と同様に収縮を調節している可能性を示しています。

2019/4/4

獣医学部獣医薬理学教室の向田昌司助教は、前任地アイオワ大学Curt Sigmund教授の元で行った研究成果をまとめた論文をJournal of Clinical Investigation(JCI)誌に発表しました(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30896450)。
この論文の中で向田先生はPPARgammaシグナルの下流に位置するRhoBTB1の役割についてマウスモデルを用いて解析を行い、PPARgamma-RhoBTB1シグナル経路が高血圧症に発症に関与することを明らかにしました。

JCI誌はJournal Citation Reportsの医学研究部門において国際的にトップランクされる雑誌であり、今後今治キャンパスにおいて向田先生の高血圧症研究がさらに発展すると期待されます。

なお、向田先生は2019年4月20日に今治キャンパスにて行われる第7回市民公開講座(http://www.vet.ous.ac.jp/local/cseminar/)において高血圧症を含む生活習慣病について講演されます。同時に行われる千葉秀一先生の精神疾患のお話とともに興味深いお話が聞けると思いますので是非参加してください。